自宅の周りに色がついているのを見て、これは危ないという意味なのか気になったことはありませんか。液状化マップは地震のときにどうなりやすいかを知るための資料で、その場所で必ず起きると決めているものではありません。
地域情報メディア『ハダノコネクト』のライター、こうじです。わたしは私設心理相談室を開いている立場もあり、不安の元になっている情報ほど順番に整理したいと考えるほうです。
この記事では、秦野市周辺で液状化マップをどこで探せるか、色分けをどう読めばよいか、読み違えやすい点はどこかを順に整理していきます。
液状化マップで分かること
液状化マップは、地震が起きたときにその土地がどのくらい液状化しやすいかを、地形や地盤の特徴から推定した資料です。実際に液状化が起きるかどうかを保証するものではありません。
見落としやすいのが、マップの色分けは「この場所は危険」という判定ではなく、あくまで可能性の高さを示す目安だという点です。
強い揺れが起きても液状化しない場所もあり、逆に色が薄くても条件が重なれば起きることもあります。どちらの方向にも決めつけない読み方が必要だと感じています。
秦野市周辺の資料の探し方
秦野市の地区別防災ハザードマップには、土砂災害警戒区域や洪水浸水想定区域、内水浸水想定区域が掲載されています。ただ、液状化そのものを示す地図は、このハザードマップには含まれていません。
液状化の危険度分布は、神奈川県が公表している地震被害想定調査の資料にまとめられています。令和7年3月に公表された調査では、液状化危険度マップもデータとして掲載されています。
国土交通省のハザードマップポータルサイトからも、地盤被害(液状化)マップとして地域ごとの分布を確認できます。秦野市の防災課(電話番号0463-82-9621)に問い合わせれば、最新の案内も聞けます。
色分けの読み方で迷いやすい点
迷いやすいのが、色の濃さがそのまま危険の大きさだと思い込んでしまうことです。多くの液状化マップは、PL値という指標をもとに「極めて低い」から「極めて高い」までの段階で色を分けています。
この段階分けは資料ごとに区切り方が違うことがあります。同じ場所でも、資料が変われば色の見え方が変わることも珍しくありません。
色だけで一喜一憂せず、凡例の説明をまず読むところから始めるとわかりやすいと思います。
想定条件と作成時期の違い
液状化マップは、どの地震を想定して作られたかによって結果が変わります。神奈川県の資料では、都心南部直下地震や大正型関東地震など複数の想定地震ごとに液状化の分布が示されています。
作成時期も確認しておきたい点です。古い資料と新しい資料では調査手法や震源の想定が異なるため、色の付き方が変わることがあります。
資料の隅にある作成年や対象地震の記載は、地味ですが見ておくと理解の助けになります。ここは先に確認しておくと、後で読み違えに気づいて焦らなくて済みます。
地形と液状化の関係を知る
液状化は、砂を多く含んだゆるい地盤で、地下水位が高い場所で起きやすいとされています。埋め立て地や旧河道、水田だった場所などが該当しやすい地形です。
秦野盆地のように山と川に囲まれた地形では、場所によって地盤の成り立ちが大きく異なります。同じ町内でも数百メートル離れるだけで条件が変わることもあるようです。
- 砂質でゆるい地盤
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粒がそろった砂が積もった地盤ほど、揺れで液状化しやすいとされています。
- 地下水位の高さ
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地下水が浅い場所ほど液状化の可能性が高くなると言われています。
色が付いていない場所の考え方
色が付いていない、または「可能性なし」とされている場所を見て安心しきってしまう方もいますが、これは調査対象外という意味の場合もあります。
資料によっては山間部や調査データが少ない地域を、危険度が低いのではなく単に対象外として白抜きにしていることがあります。空白の意味は資料ごとに違う。
凡例に「対象外」や「データなし」の説明があるかどうかを見ておくと、読み違いを防げると思います。
住所だけで判断できない理由
先に確認しておきたいのは、多くの液状化マップが250メートル四方などのメッシュ単位で作られている点です。住所や番地の細かさまでは反映されていません。
同じメッシュの中でも、実際の地盤は場所によって差があります。境界付近ではとくに、地図の色と実際の地盤にずれが出やすいようです。
koji境界のあたりは地図だけだと読み切れないんですよね
他のハザード情報との見比べ方
液状化だけを単独で見るより、洪水や土砂災害の情報と合わせて見ておくほうが、暮らしの中での備えにはつながりやすいと感じています。
秦野市の地区別ハザードマップには土砂災害警戒区域や洪水浸水想定区域が載っています。液状化の情報は別の資料で確認し、両方を組み合わせて見る形になります。
- 秦野市地区別ハザードマップで土砂災害と浸水を確認
- 神奈川県の地震被害想定調査で液状化を確認
- 国のハザードマップポータルサイトで地盤被害マップを確認
公式情報を確認する手順
資料を探すときの順番を決めておくと、迷わずに動けます。わたしなら次のような順番で見に行きます。
ハザードマップの最新版や液状化資料の案内先を尋ねます。
県が公表している液状化危険度マップのページを開きます。
重ねるハザードマップで地盤被害マップを住所から検索します。
作成時期が資料によって違うため、日付の新しいものから見ていくと情報が整理しやすいです。
よくある勘違いと失敗しやすい場面
正直に言うと、わたしも最初は民間サイトの点数表示だけを見て、それが公式の判定だと思い込んでいました。実際は算出方法が資料ごとに違います。
民間の地盤情報サイトは参考にはなりますが、判定基準が公式資料と異なる場合があります。数値やスコアだけを比べて安心したり不安になったりするのは早計だと思います。
不動産の価値や建築の可否を、この地図だけで判断するのも避けたいところです。個別の地盤調査とは別物として扱う必要があります。
注意点と自分で判断できないケース
ここまで整理しましたが、液状化マップだけで「この土地は安全」「この土地は危険」と言い切れる場面はほとんどありません。
実際の地盤の強さを知りたい場合は、地盤調査会社によるボーリング調査など、個別の調査が必要になります。地図はその前段階の目安として使うものです。
気になる場所があれば、秦野市の防災課や神奈川県の担当窓口に、最新の資料の見方を直接聞いてみるのも一つの方法だと思っています。
最後にわたしからの一言
ここまで読んで、まずは自宅周辺の色を一度見てみようかなと思った方もいるかもしれません。今日か週末の空いた時間に、国のハザードマップポータルサイトで住所を入れてみるだけでも十分な一歩です。
わたしも自分の家の周りを見たときは、色の意味が分からず戸惑いましたが、凡例を読んでからは落ち着いて眺められるようになりました。知ってから見るのと、知らずに見るのとでは、受け取り方がずいぶん違うと感じています。
気になった資料はスクリーンショットやメモに残しておくと、後で秦野市の防災課に相談するときにも役立ちます。無理のないタイミングで、一度確認してみてくださいね。












