断水のニュースを見たり、防災用品を見直したりするたびに、自宅の近くに給水所があるのか気になったことはありませんか。「給水所」という言葉自体が、普段使える設備を指す場合と、災害時だけ開く応急給水の場所を指す場合とで、探し方がまったく変わってきます。
地域情報メディア『ハダノコネクト』のライター、こうじです。わたしも取材で市内を回るたびに、この違いを整理しないまま調べて遠回りしたことがあります。
この記事では、秦野市が案内する給水所の種類と、平常時と災害時の違い、実際に指定されている拠点の例、利用前に見ておきたい点を、公式情報をもとに順番に整理していきます。
秦野市でいう給水所の種類
秦野市で「給水所」という言葉が使われる場面は、実は一つではありません。日常の水道設備を指す場合と、災害時に開設される応急給水の場所を指す場合があるんですよね。
秦野市上下水道局が案内するのは、水道メーターや給水管などの「給水装置」に関する内容が中心です。一方で防災の文脈で語られる給水所は、非常用飲料水貯水槽が設置された小中学校などの拠点を指しています。
平常時と災害時の給水場所の違い
見落としやすいのが、平常時の給水設備と災害時の応急給水拠点を同じ場所だと思い込んでしまうことです。両者は目的も運用の仕組みも違います。
平常時は、水道の使用開始や中止、故障対応などを上下水道局お客様センターが窓口として担っています。災害時の応急給水は、市内に指定された非常用飲料水貯水槽のある施設で行われる仕組みで、こちらは通常は稼働していません。
この二つを混同したまま調べると、「近くに給水所があるはずなのに見当たらない」と戸惑う場面が出てきます。目的をはっきりさせてから探すほうが、後で無理がありません。
実際に指定されている拠点の例
秦野市の公式ページでは、非常用飲料水貯水槽が設置された施設が地区ごとに公表されています。市内には合計14カ所あり、容量は施設によって60立方メートルから100立方メートルまで幅があります。
ここでは、地区の分布や規模のバランスを見て、代表的な3施設を紹介します。あくまで実在の指定拠点の例として捉え、開設状況は当日の公式発表で必ず確認してください。
- 本町小学校(本町地区)
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秦野駅から徒歩6分ほどの場所にあり、非常用飲料水貯水槽の容量は70立方メートルです。
所在地は秦野市文京町1丁目5番地で、地震災害時の広域避難場所にも指定されています。駅から近く、車がなくても歩いて行きやすいのが特徴です。
南地区にあるカルチャーパーク総合体育館は、14拠点の中でも容量100立方メートルと最も大きい非常用飲料水貯水槽が設置されている施設です。所在地は秦野市平沢148番地で、体育館という広い敷地のため、車で近づきやすい点も見ておきたいところです。
西地区の渋沢小学校は、渋沢駅からもアクセスしやすい立地にあります。所在地は秦野市渋沢上1丁目12番地1号で、貯水槽の容量は60立方メートルです。渋沢エリアに住んでいる方にとっては、一番身近な拠点になりそうだと感じています。
| 施設名 | 地区・容量 | アクセスの目安 |
|---|---|---|
| 本町小学校 | 本町地区・70立方メートル | 秦野駅から徒歩約6分 |
| カルチャーパーク総合体育館 | 南地区・100立方メートル | 車での来場を想定した広い敷地 |
| 渋沢小学校 | 西地区・60立方メートル | 渋沢駅から徒歩圏内 |
いずれの施設も、平常時は学校や体育館として利用されています。給水拠点としての利用条件や開設の有無は、秦野市公式サイトの災害対策ページで最新情報を確認する前提で見てください。
自宅周辺の給水拠点の探し方
よく迷うのが、自宅から一番近い拠点をどう確認するかという点です。地区名で絞り込むと分かりやすくなります。
秦野市地区別防災ハザードマップは、市内を六地区に分けて避難場所や給水に関わる施設を記載しています。まず自分の住む地区を確認し、その地区の第一次避難所や給水拠点を見る順番が動きやすいです。
わたしの相談室の近くだと、最初は避難所一覧だけを見て、給水拠点までは載っていないと思い込んでいました。実際はハザードマップの中に給水関連の施設も含まれていて、後から気づいて助かった経験があります。
開設状況を確認する方法
先に確認しておきたいのは、災害時の応急給水拠点は災害が起きたときに自動で開くわけではないということです。断水の規模や状況に応じて、市が対策本部を設置し、給水車の出動や拠点の開設を判断します。
紹介した3施設を含め、すべての拠点が同時に開くとは限りません。実際の開設状況は、秦野市の公式サイトや緊急情報メール、LINE公式アカウントで随時発表される仕組みになっています。
koji開設の有無は当日の発表を見るのが一番確実です
給水を受けるときに用意する物
給水車や貯水槽から水を受け取る場面では、持参する容器が必要になります。秦野市の資料でも、清潔なポリ容器を日ごろから備えておくと便利だと案内されています。
- 清潔なポリタンクや給水袋
- 手で運べる量に分けた容器
- 台車やキャリーカート
給水量や一人あたりの目安は状況によって変わるため、当日の案内や公式情報を必ず確認する前提で備えておくと安心です。
徒歩で向かう距離感を見ておく
意外と知られていないのですが、給水拠点は車で行ける場所とは限りません。断水時は道路状況も読みにくく、徒歩での移動を想定しておく必要があります。
水を入れた容器は思っている以上に重くなります。往復できる距離かどうかを、平常時のうちに歩いて確かめておくと、いざというときに焦らずに動けます。
公式情報での確認方法
正直に言うと、給水拠点の情報はSNSや口コミだけで判断すると、古い内容や不正確な情報に当たることがあります。まずは秦野市公式サイトの防災関連ページを確認するのが基本です。
秦野市地区別防災ハザードマップで、自宅がどの地区に含まれるか確認します。
災害対策のページで、地区に対応する給水拠点の所在地を確認します。
災害発生時は緊急情報メールやLINE公式アカウントで開設状況を確認します。
問い合わせ先が分からないときは、上下水道局水道施設課(電話0463-83-2113)に確認する方法もあります。窓口の対応時間や条件は変わることがあるため、利用前に公式情報で確認しておくと安心です。
よくある失敗と注意したい点
よく迷うのが、避難所と給水拠点をまったく同じ場所だと思い込んでしまうことです。避難所として指定されていても、給水設備が併設されているとは限りません。
もう一つ注意したいのが、平常時に水道の使用開始や中止を相談したい場合と、災害時の給水拠点を知りたい場合とで、問い合わせ先が違うという点です。前者はお客様センター、後者は水道施設課が窓口になります。
給水所の情報が向かないケース
すべての人にとって、給水拠点の下調べが必要というわけではありません。マンションなど受水槽を備えた建物では、断水時も一定量の水が確保できる場合があります。
その場合は管理会社や管理組合の案内が優先されることが多く、個人で給水拠点まで移動する必要性は下がります。まずは自宅の給水の仕組みを確認するほうが先だと感じています。
迷ったときにわたしが見ている場所
ここまで読んで、まずは自宅の地区だけでも把握しておこうかなと思った方は、今日、秦野市地区別防災ハザードマップを開いてみてください。
わたしは相談室の防災用品を見直すときに、本町小学校と渋沢小学校の場所をスマートフォンに保存しておきました。それだけで気持ちが軽くなった気がしています。
週末に少し時間を作れそうなら、自宅から一番近い拠点まで一度歩いてみてくださいね。距離感をつかんでおくだけで、いざというときの安心につながる時間になったらうれしいです。












